気まぐれ王子様と甘い恋【完結】
もう私は笑えなかった。
その原因は…
「璃久っ!次、移動教室なんでしょ?
一緒に行ってくれるでしょ」
「はぁ?……ったく」
璃久くんと美波ちゃんだった。
あれって私、フラれたのかな?
だって目の前で婚約宣言されて、それを璃久くんは否定しなかったし………
あはは……これって失恋、だよね?
「…詩音どうしたの?いつもみたいに九条くんと一緒に行かないの?」
「ぅん。璃久くんには美波ちゃんがいるから…」
私は移動教室の用意をしながら藍ちゃんに言った。