気まぐれ王子様と甘い恋【完結】
「だって少し目赤いし、それに………元気なかった」
圭吾は詩音を見ながら藍ちゃんに言った。
「うん…今日ね、クラスに転入生が来たの」
「女の子かっ♪♪?」
「そこに食い付くな!」
そう怒られ圭吾は拗ねると、藍ちゃんは語り始めた
「まぁ転入生は女の子なんだけどね…その子が九条くんの婚約者なんだって」
「婚約者………?」
藍ちゃんは悲しげに頷いた
「九条の奴、婚約者がいるくせに詩音と付き合ったのかよ!」