【長編】唇に噛みついて


そうさ!
好き同士じゃないさ!
あたしは、あいつ嫌いだし!
それにあいつだって、あたしをからかってるに違いない。


「マジ最っ低!!」


「……あはは」


真弓が苦笑いする。


てか!
こんなあいつの事ばっかで苛立ってる時間がもったいないわ!
もう忘れよう。
ホント時間の無駄だ。


あんな最低な変態野郎なんて忘れよう。


あたしは溜め息をついて、席に着いた。


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