ばいばい

康の話が終わってから、浜辺に寝転んでいた。

夏の海の音を、こんなにゆっくり聴けるときなんて、そうないだろう。


「…なんか鳴ってる?」


ポケットの中で、携帯のバイブが鳴っていた。


「あ、ごめん。

…夏姉だ!」


ご飯だから帰って来て、と言われてあたしたちは帰ることにした。

携帯を見るともう7時だった。


「あれから2時間も経ってたの!?

すごい早かったね!」


「そういえば、結構日、明るくなったな。」


「本当だ!全然気付かなかった!」


あたしたちは、きらきらと輝く海を後にした。



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