ばいばい
「さー移動するぞー。」
去年、旅行に行けなかったからなのか、何故か今年は、2つの旅館に泊まることになっていた。
「どこにこんなお金、あるのかな?」
あたしは移動中の車の中、夏姉に聞いた。
「ははっ!本当だね!」
「夏姉、知ってるでしょーっ!」
「えっ!?
本当に知らないよ?
それより…朝からイチャイチャしちゃってー。」
夏姉がからかいながら、あたしを指差した。
「あれは、たまたま会ったんです!」
「あー、照れちゃってー!」
あたしは完全に夏姉の波にのまれていた。