ばいばい

何度見ても変わらない。

もう3回ほど見たけど、変わらない。

あたしが見ている紙は、みんなと違うのではないかと疑ってしまう。


「ことっ!」


いつも以上に嬉しそうな美波があたしを呼ぶ。

やっとあたしは我に返った。


「美波ーっ!」


教室の真ん中で抱き合うあたしたち。

違うクラスだった人達がどんどん中へ入って来ていた。



本当に何度見ても変わらない。

康も美波もさっちゃんもみんな同じクラスに並んだ名前。



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