ばいばい
すれ違い
―――数日後・康SIDE
「…ごめん。」
俺はなぜか、最近よく話していた、神木に告白されていた。
「彼女…いるの…?」
俺と琴音の関係は、誰もが知ってると思っていたけど…そうでもないのか…?
「えーっと…まあ。」
「そっかあ…。」
下を向きながらそう言った神木。
次の瞬間、神木は俺に抱きついてきていた。
「…あたしのが…きっと大好きだよ!
だから…。」
俺はそっと体を離してもう一度。
“ごめん。”と謝った。
「ふーん…。
彼女、どうなっても知らないよ?」
一瞬にして、景色が変わった気がした。
まるで獣のような目をして、神木が言った。