ばいばい
―――――――
「…ばいばい、こと!」
「あ、ちょっと待って!」
部活が終わって携帯を見ると、康からメールが来ていた。
「康が先帰っててって言ってるから、あたしも一緒に帰っていい?」
「いいよー!」
少し遠回りをして、美波の家で少し喋ってから帰った。
結構喋ってたからか、回りには誰もいない。
辺りもだいぶ暗かった。
でも、そんな暗い中、前に2人組を見つけた。
近づくほど…2人の影は鮮明に…。
あたしはあたしを疑った。
後ろからでも分かる。
影の正体は…、
…康。
隣にいるのは多分…
神木萌だった。