ばいばい

楽しいことは、すぐに過ぎる。


気付けばもう、夏休み。

あたしたちは今、海に来ていた。


「あっひゃーー!冷たい!」


「美波ちゃんが先にかけてきたんだよ!」


美波と海月くんは、真っ先に海へと向かって遊んでいた。

さっちゃんと康は、本当に水着を持って来なかった。

でも、2人を見てるだけで、海に来たって思うことが出来た。


「さっきから、あたしの隣にいるけど…、ことは入らないの?」


あたしは、さっちゃんと康の間に座っていた。


「だって…、なんか邪魔しちゃうなって。

あたしも別に入らなくてもいいし。」


「こーーとーー!

一緒に入ろうよーー!」


すでにビチョビチョになっている美波が、あたしを呼んだ。



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