ばいばい
「…どうしたの?」
腰を下ろしてから海月くんは一言も喋らない。
恐る恐る聞いたけど、海を眺めたまま、喋らなかった。
どうしたらいいのか分からず、そのまま隣で座っていた。
「……あのさ……。」
少しして海月くんが話出した。
何を言われるのか、すごく緊張していた。
「…美波ちゃんの…笑顔…すっげえ好き。」
「…え?」
急に言われて恥ずかしかった。
顔がどんどん赤くなっていくのが分かった。
「あー!!そうじゃなくて!」
海月くんは立ち上がって叫んだ。
そして―――。
「美波ちゃんが好き!」