ばいばい

ゆっくりとあたしは、ネックレスを取り出した。


「…ふふふ。」


「な、何…?」


奇妙な声で笑うと、康が少し引いた顔をした。


「何度見ても嬉しい。

康、ありがとう。」


「喜んでくれて良かった。」


そう言って康は、あたしの手にあるネックレスを取った。

びっくりして康を見上げると、あたしの後ろへしゃがみ込んだ。


「……!」


首元がひんやりと冷たくなって、見てみると、ネックレスがあった。



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