ばいばい
「おかえり~!
…こと?顔、赤いけど、大丈夫?」
あれから、2人共緊張して何も喋らない時間が続いていた。
しかし、その沈黙を破ったのはみっちゃんだった。
あたしは、恥ずかしさと緊張に負けて、康の家を飛び出してきた。
きっと今頃、みっちゃんはあたしに対して、首を傾げているだろう。
「…大丈夫。」
もちろん、顔が赤いのは康のせい。
あたしは心臓の早い音を聞きながら、ご飯を食べた。
―――――
あたしの心臓は、お風呂に入っても、テレビを見ても、おさまらなかった。
「………恥ずかし…………。」
寝転がったベッドの上で、あたしはネックレスを眺めながら、小さく呟いた。