ばいばい

ネックレスを見ては、首にかけられた感触を思い出し、そのあとの康の行動が頭を過ぎる。

あたしはなかなか眠ることが出来なかった。


「…明日…部活なのに…。」


明日は奇跡的に土曜日。

だけど、朝9時集合の部活があった。

時計を見るともう2時を回っていた。


「…康の馬鹿…。」


そう小さく呟いて、あたしは1時間後、やっと眠りについた。


―――――


「「えっ!!?」」


結局4時間しか眠れないまま、あたしは部活に来ていた。

昨日の夜のことを美波とさっちゃんに話した。


「それ絶対嘘だよー!」


2人でハモって反応するなり、美波が続けて言った。



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