ばいばい


しかし、《櫻木》の名前はなかった。


「美波、2組だよー!

離れちゃった……。」


「でも海月くんと一緒だね。」


あたしは落ち込む美波に言った。

美波は小さく「うん。」と言った。



あたしと康が一緒で。

美波と海月くんが一緒で。

さっちゃんが一人にならなくて。


ある意味夏姉が言った言葉は正しかったのかもしれない。



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