ばいばい
部活
早いもので、2人で空を見上げた入学式の日から、3週間が経とうとしていた。
「もう5月だよー。
早いね。」
授業の難しさも感じ始め、学校にも馴れてきた頃。
休み時間に美波が言った。
「早いねー。
授業理解した気がしないよー!」
「え~!こと、頭いいんだから。
絶対理解してるよ!」
「は…はい。」
美波があたしに勢いよく言った。
あたしはその勢いに、すっかり負けてしまった。
「あっ!ことは部活入る?
美波とさっつーは入る予定だけど。」
部活のことなんて、頭になかった…。