ばいばい






坂を降りて道路に出たあたしは、たくさんの人の声のする右側を向いた。





―――ドキンッ……。





たくさんの人だかり。



やっぱり、帰ろうかな…。

あたしもこの人たちと同じになっちゃう。



そう思って、後ろを向いたその時――。


「高校生くらいかしらねえ。」

「男の子だし、サッカー部みたいね~。」


あたしの一番近くにいるおばさん達の話す声。






高校生…?


男の子で…サッカー部………?






< 184 / 247 >

この作品をシェア

pagetop