ばいばい


あたしは袋を投げて、人だかりに向かって走った。



…康……!


違うよね…、…違うよ…ね…!


…お願い…!康じゃ…ありませんように…!


康じゃ…ありません…よう……に………。








やっとの思いで人だかりから抜け出した。



人だかりの中で、何度も何度も願った。





―――康じゃありませんように―――








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