ばいばい







そして、静かにお辞儀をして歩いて行った。





みんな一斉に泣き崩れる。



その中で、あたしはただ立っていた。


でも、ゆっくりと歩き出し、康の元へ行く…。





ゆっくり、ゆっくり…。



やっと見えた時…、あたしは堪えた涙がすべて溢れた。





康なのに…、康じゃない…。


額に大きな傷。

頬に小さな傷。

腕にも大きな傷。



ただ…足だけは、綺麗だった…。













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