ばいばい


しばらく経って、みんなも入ってきた。


「………こと………。」


お母さんの言葉に、あたしは後ずさる。

そして、みっちゃんと入れ替わり、あたしは外に出た。


「…夏姉…。」


「ん……?」


「……康、怪我してた…。

なのにね…、なのに…。

足だけは綺麗だったんだ……。」




サッカーが大好きだった康。

足に怪我すると、サッカーが出来なくなる。



「…足守ったって……、


意味…ないじゃん……。」


あたしの言葉に、涙を流しながら夏姉は、あたしを抱きしめた。





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