ばいばい


―――夜


晩御飯も食べず、ただベッドに寝転がっていた。


康のくれた、ネックレスを眺めながら…。


「――……。」


あたしは思い立ったように起き上がり、玄関へと向かった。


「…どこ行くの?」


お母さんがあたしを止める。


「…星見……。」


「何しに行くの…?」


変なことを考えてるんじゃないかと思ったのか、お母さんは必死に止めた。


「今日は星、綺麗だよ。

行っといで。」


お母さんの後ろから夏姉が言った。


あたしは星見へと向かった。



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