ばいばい


夏姉の言葉が胸に残る…。


その後すぐ、あたしと夏姉は家に帰った。


「…康……。」


ベッドの上で小さくなって、つぶやいた。


帰って来てから、ずっとあたしの体中を巡ってる言葉――。







―――琴音!
    また明日な!ばいばい。―――






また明日…?


康の明日はいつ?

どうしていないの?


ねえ、あたしに《明日》はいつ来るの…?








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