ばいばい


男の子のお父さんは静かに腰を降ろした。


「…大丈夫ですか…?」


「えっ…、…はい。」


苦笑いをして答えた。


「こう!…おいで。」


「…パパーっ!」


男の子はお父さんの胸に飛び込んだ。


「お姉ちゃん、痛いところ治ったよ。

もう大丈夫!」


「ほんとにっ?」


キラキラした目であたしを見つめてくる。




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