ばいばい

何もしないまま、また1週間の始まり。


―――月曜日。


「ね。どーする?」


美波が休み時間、あたしに聞いた。


「中学校と同じ部活があったら、それやりたかったね。」


あたしは、小さくつぶやいた。

あたしたちは、中学校の頃、美波と2人で体操部のチアリーダーに入ってた。

よく、あたしの印象に合わないって笑われるけど、あたしも迷った末に入った部だった。

美波の必死の誘いが今、頭に浮かんでおかしくなった。


「こと、何笑ってんの?」


「こと、変なのー!!

でも、最初はあんなに嫌そうだったのに、やっぱり楽しかったんだ?

美波のおかげだね!」


「自分で言うなって!」


さっちゃんが笑ながら、美波の頭を叩いて言った。



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