ばいばい
たしかに楽しかった。
衣装は恥ずかしかったし、厳しかったけど、楽しかった。
「楽しかったよ?意外とね。
でも、高校はさっちゃんも一緒がいいな…?」
さっちゃんは、美波の必死の誘いもよそに、バスケ部に入った。
あたしは会える時間にズレが生じることが気にかかっていた。
「ありがとう。大丈夫だよ。
中学より美波の迫力がすごくなってるから。」
「もー!美波を変な風に言わないでよっ!」
あたしとさっちゃんが笑ってる隣で、美波が頬を膨らませながら言った。