ばいばい
――美波家
「それでさあ、……」
家に着いてからずっと、美波は自分の話ばかり。
部活の話なんてどこかへいってる。
「美波…、一番何の部活にするかって白熱してた人が……。」
やっと話の隙を盗んで、さっちゃんが口を開いた。
さっちゃんは呆れた顔をして言った。
「…ごめん…。つい…。」
美波は何故かいつもそう。
自分が話したいことがありすぎて、少し時間があるとたくさん話してしまう。
「じゃあ、決めよっか。」
いろいろ考えた。
みんなが出来るもの、やりたいもの、あたしたちは辺りが暗くなるまで決めていた。