ばいばい
―――1ヶ月後
気付けば、入部してから1ヶ月も経っていた。
部活は順調で、基礎から打ち込みまで、綺麗に先輩や先生から習っている。
「あつーい!!
疲れたあ…けど、やっぱり楽しかったね!」
部活が終わって、門へと歩いている途中、美波が言った。
「そうだね!…あ。」
あたしの視線の先には、携帯をいじりながら柵にもたれている、康の姿があった。
「あ。…うふっ!
こと、またね!」
「何!?気持ち悪いなあ…。」
あたしは少し引きながら言った。
「ははっ!またね!」
そんなあたしを見て笑ながら、さっちゃんも美波と帰って言った。