ばいばい
「いいよ、疑っても。
どんなに疑われても、何回疑われても、俺は全部否定する。
疑われてるってことは、俺が不安にしてる証拠だし。
…あと!メールの相手は、海月(ミツキ)だよ。」
「…ありがとう。」
海月くんは、康の中学からの友達。
クラスは康と違うけど、サッカー部で久々に会って、また絡む様になった。
あたしは、康に見透かされたのが恥ずかしかった。
だけど、少し嬉しくなった。
「あ、今週の土曜日だよ。
って…一番うるさかったんだから、知ってるか。」
「あーっ!
今日何曜日っ!?」
「…くっくっ…!
水曜日…。」
「…もー!笑いすぎっ!
良かったあ…。
まだ日にちあったあ…!」
康は安心するあたしもよそにお腹を抱えて、涙目になりながら爆笑していた。