ばいばい

やっと笑い終わった康が口を開いた。


「何?なんかあった?」


「え?

う…ううん!!」


本当はある。

朝からサッカーを見に行くから、康のためにお弁当を作る。

康のお母さん(通称・みっちゃん、本名・高原美紗(タカハラミサ))にも協力してもらって、康を驚かせるんだ。


「ふ~ん…。

嘘つくの昔から下手くそ。」


「…………!!!

あたし、嘘なんかついてないけど!

てか、そういうのって言っちゃダメなんだよ!?」


あたしは康に見抜かれたことに動揺して、自分で何喋ってるかも分からなかった。


「…ふっ。

突き止めるつもりなんかねーよ。

楽しみにしてるから。」



…可愛い。


康は前を向いたまま言った。

康はまた頬が赤くなっていた。

あたしは、可愛い康を見れたので嬉しかった。



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