ばいばい

生まれた時からずっと一緒にいても、まだ2度くらいしか見たことがない。

けど、印象に強く残るくらい、本当に怖い。


「…ない…です。」


「はははっ!怒ってないよ!」


「…もう…。

本当に怖い!」


「大丈夫だって!

まじ、怒ってないから!

ただ、オムライスが好きで、定番なのはほっといて。」


「…はーい。」


その後も、あたしたちは笑ながら、楽しい昼食時間を過ごした。


―――――


「あ、そろそろ来るかも。」


食べ始めて約1時間。

会話をしながらゆっくり食べた。


「みっちゃん?」


あたしがそう聞くとコクリと頷いた。

いつのまに電話していたのか、分からなかった。

あたしたちは、外に出た。



―――――



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