ばいばい

―――――


また、1時間が経って家へと着いた。


「今日は楽しかったね!」


「うん。」


「康って、いっつもみっちゃんの前じゃあ、無愛想だよね。

もうちょっと甘えたらいいのに。」


「ばーか。

…俺、男だから。」


「ふふっ!そっか!

可愛いんだね、康のことが。」


あたしが康に言った時、みっちゃんが「先入ってるよ。」と言いながら、家に入っていった。


「は?何それ!」


「康は一人っ子だから、愛情こもってるんだよ。」


「……………。」


康は黙ってしまった。



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