ばいばい

あたしの言葉に康が小さく微笑んだ。


「そっか。楽しみだな。

今年の正月以来、会ってないし。」


康は一人っ子だから、夏姉は康にとってもお姉ちゃんみたいな存在。


「あたしもっ!

早く会いたいっ!」


あと1ヶ月で夏休み。



この時は、今後のことなんて知るわけがなかった。

高校生活の最後に待ち受けることなんて、何も気にせず笑っていた。





< 58 / 247 >

この作品をシェア

pagetop