ばいばい

さっちゃんが冷静に答えた。


「1ヶ月ぐらい前に決めときゃなきゃ、ことが康くんに取られちゃうもん…!」


「えっ!?あたし!?

多分康は…あたしを誘ったりしないと思うけど…。

それにサッカー部は夏休み、忙しいって言ってたし…。」


あたしがそう言った時、美波がコーチに呼ばれた。


「ちょっと待っててね?」


「うん。」


美波が走っていく姿を、あたしは遠い目をして見ていた。

そんなあたしを呼ぶ声が後ろから聞こえた。



< 61 / 247 >

この作品をシェア

pagetop