ばいばい

セミが鳴き始めた、7月初旬。


「今から試合を開始します。」


「「はい!!」」


天気は晴れ。

外では太陽が照る中、あたしたちは蒸しかかった体育館の中、3校が集まって試合をしていた。


「第1試合はうちの学校じゃあ…ルカちゃんだね!

美波は…、2試合目…。

だからあんなにキノコ生えてるんだね。」


あたしはそう言いながら美波を見た。

隣に立って、一緒に紙を見ていたさっちゃんも美波を見た。

美波は変わらず体育館の端っこに体育座りで縮こまっていた。


「あたしもことも、いつかは回ってくるの!

大丈夫だよ!

前にちゃんと教えてあげたでしょ?

サーブ。」


さっちゃんは必死に美波を励ました。



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