ばいばい
あたしは、少しの力を振り絞って、口を開いた。
「今…何時?」
「んーっと…3時ちょい前かな。」
「試合は…?」
「まだやってると思うよ?
終わったらこっちくるって松宮が言ってたし。」
「そっか…。」
頭が痛い。
あたし…倒れてからどうしたんだっけ?
考えると頭が痛い。
あたしは、どうにか起き上がろうとした。
「寝てろよ。
なんかあるなら、俺がやるから。」
起き上がろうとしたあたしを康が止めて言った。