ばいばい
あたしはおとなしく、また横になった。
「…うん…。
ねえ…、頭がすごい重いんだけど…。」
「ああ、そうそう。
熱あるんだって。
だから、琴音の母さんに連絡したんだけど…。
…どっか行ってる?」
お母さん…。
あー…どっか行くって言ってた気がするなあ。
「どこかは…覚えてないけど…。
どっか行ってると思う。」
「分かった。
寝ていいよ?
ちゃんと起こすから。」
康がいたら、何があっても安心出来る。
康に言われて、あたしはすぐに眠りに着いた。