ばいばい
今までにこんなに深く寝たことあるのかなってくらい深く眠った。
もう、どれくらい眠っただろう。
眠りの奥深くで美波の呼ぶ声が聞こえる。
それは呼ばれる度に近づいてくるようで…。
「―――――こと!」
一番近くで呼ばれた時、あたしは目が覚めた。
「こと、大丈夫…?」
「…美波…。
…大丈夫…。」
「さっちゃんがね、
5位だったんだよ!
美波はすぐ負けちゃった。」
「そうなんだあ…。
さっちゃんは…?
康も…いないの…?」
「さっちゃんは用事があるって帰っちゃったの。
康くんは飲み物買ってくるって!
すぐ戻ってくるから、大丈夫だよ!」
美波は布団をちゃんとしながら言った。