ばいばい
「なんか…心配かけて、ごめんね…。」
「なーに言ってんの?
もちろん、倒れた時はびっくりしたけど、心配なんて、全然大丈夫だよ!」
あたしは起き上がり、壁にもたれかかった。
「あ、だいぶ楽になった?」
康が帰って来て、あたしに聞いた。
「うん、ありがとう。」
はい、と言って康はあたしにスポーツ飲料を渡した。
「もうすぐ母さん来るから。」
「え…?
みっちゃん、来てくれるの…?」
「うん、琴音の母さんに連絡つかねぇし…。」
「あ…、ごめんね…。」
あたしは苦笑いをした。