ばいばい

「何笑ってんだよ!」って言いながら、康はあたしに笑った。


「なんでもないよ!」


あたしたちは保健室を出て、靴を履いた。


「あ、ちょうど来てる。」


あたしは康と一緒にみっちゃんの車へと乗った。


「こっちゃん、大丈夫?

そのブランケット使っていいから。

あと、ゆうちゃんには、さっき連絡繋がったから言っといたよ!」


「あ…ありがとう。」


走る車の中であたしは普段酔わないのに、気持ち悪くなってきた。


「…顔色悪いけど…大丈夫?」


急に康が振り向いてあたしに言った。


「…ごめん…。

大丈夫…。」


「…もうすぐ着くから。」


やっぱり康は、優しい…。

優しすぎて…涙が出ちゃうよ…。



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