ばいばい
「…ありがとう。」
「え?」
「いろいろと…。
今日も来てくれて、暇つぶしになった。
でも…うつしちゃ悪いから…。」
「俺は琴音の暇つぶし役じゃないけど?
別にうつしてもいいよ。
もう試合終わったし。」
康は笑ながら、鋭い視線であたしを見た。
「…今日は暇つぶし役!
試合ってまだあるんじゃないの?」
「何だよ、それ。
…でも今日だけなら、やってやるよ。
それに、試合なんか、俺がいなくても、先輩が出るよ。
元々、1年はあんま出れねぇし。」