ばいばい
――――次の日
「ただいまあっ!」
昨日、楽しみで寝れなかったあたしは夏姉の声で目が覚めた。
「ん…今、何時…?」
時計に手をかけて、時間を見ようとした瞬間、部屋のドアが勢いよく開いた。
「こと~!!ただいまっっ!
お姉様が帰って来たよっ!」
いきなり入ってくるなり、あたしの元へ飛び込んできた。
「夏姉っ!!おかえりっ!」
あたしも夏姉の胸に飛び込みながら言った。
「も~、何時まで寝てるの?
せっかくことが迎えてくれると思って、期待してたのに…。
誰も迎えてくれなかったんだよ~!?
こんな寂しいことはなかったよ…。」
夏姉は嘘泣きをしながら言った。
あたしは夏姉の頭を撫でながら、「ごめん、ごめん。」と謝った。