ばいばい



「夏姉ーっ!シャンプーないっ!」

「あたしのポーチ知らない?」


夏休みも7月最後に差し掛かり、酒井家と高原家で行く旅行の準備をしていた。


「もーさっきからあれがない、これがないって…。

普段からちゃんとしときなさいって言ってるのに。」


あたしたちの行動を見て、呆れるお母さん。


「シャンプーは切れてるの。

夏姉のポーチならあそこにあったよ。

夏姉ー、買い物行こう?」


昔からよく夏姉とはおつかいに行ってた。

それは今も変わらない。


「行って来まーす!」


元気よく、家を出た。



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