ばいばい
夏休みに入って、ずっと考えて来た旅行計画は明日実行される。
「なんか懐かしいなあ~。
去年は夏休み帰ってきたけど、ことが受験だったし。
一昨年は、大学1年で忙しかったから旅行、行けなかったしなあ~。」
2人部屋の机の椅子に座って、くるくる回りながら話す夏姉。
あたしは二段ベッドの上から聞いていた。
「そうだね。
あたしも夏姉との旅行久々だから、楽しみ!」
「まだ起きてるの?
明日早いんだから、早く寝なさいっ!」
あたしの声を聞き取ったお母さんが注意をしにきた。
まるで中学校の修学旅行の夜だ。
あたしたちはそのまま眠りに入った。