こんなおれですが、


俺は作ったクッキーを袋に入れて、そんな言葉を、結んだリボンに書いていた。












実際、アホなのかもしれない。
可愛い手紙にでも書けばいいのに…。


そろそろ帰ってくる、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう………あぁ、恥ずかしい!!


か、かえちゃおうかなリボン…そうだ、普通のにすればいいんだ!!











リボンを解こうとした時。


ガチャン。


あー疲れた、でも楽しかったね旅行。


うん、またいくー。











あわわわわわわわわわわわわー。

定番か!!











「ただいま!とうちゃん」

「お、おかえり、楽しかったかぃ?」


「ゆっくりしてきました、温泉なんて久しぶりだったから」


「そ、そっか…もちょっとゆっくりしてくれば良かったのに」


君は荷物を片付けながら台所に目をやる。
あ、あきれた顔。

「…食器も洗えない人がいるから、私がしなきゃでしょ?」


うっ。ごめんなさい…。



「あーとうちゃん、プレゼント持ってる!!女からもらったのー!」


後ろに回り込んだチビが騒ぎだす。


< 7 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop