*短編*はつこい



月人と一緒に過ごす時間
心があったかくて
嬉しくて
ずっとドキドキして

あっという間に過ぎてしまう



いつの間にか辺りは
すっかり暗くなり
帰る時間が近付いてきた



二人で手を繋いで
自然と公園に向かって
歩いていた



暫く歩いて
ふと月人の足が止まった



次の瞬間
クマの縫いぐるみを
抱いてる私を
月人がギュッと
抱き締めてくれた



月人の胸に耳を当てると
私のドキドキと同じ様に
月人の鼓動も速くなってる



月人もドキドキしてるんだと
思うと嬉しくて
顔を上げた瞬間
月人の両手で頬を包み込まれ
だんだん近づく月人の顔
目を閉じると月人の唇が
優しく私の唇に触れた


きゃあ――――――っ!
月人とキスしちゃった




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