願わくば……




「ハー…ッ…ハー…ッ…」



中庭に付いた私は、まず呼吸を整えてから、倒れている男の人に近づいた




「大丈夫…ですか…??」




返事がない。


さすがに不安になって少しゆっくり男の人の体を揺さぶった




「大丈夫ですか??
起きてくださいーッ」




全然起きないので、心配がイライラに変わり、次は思いっきり揺さぶった




「大丈夫ですか!?
起きてくださいーッ!!」




前よりも少し大きい声で言った次の瞬間…




「――…っせーな…」


「え??」


「うっせーんだよッ!!
クソアマがッ!!
見てわかんねーのかよッ!?
怪我してんだよッ!! いてーんだよッ!!
揺さぶったりすんじゃねー……」




その男は、言いたいだけ言ってまた倒れ込んでしまった




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