My PRINCESS
―――…
これから一年間過ごす1−A組のプレートを見つけた。
き、緊張する…。
フーと深呼吸をして肩の力を抜き、ガラッと扉を開けた。
するとさっきまで友達と仲良く話していた声がピタッと止まった。
え…?
あたしどこか変なところあるのかな…?
……みんなに注目されているような気がするのは気のせい…?
ずっと立っているわけにもいかないので、あたしは黒板に張られた座席表を確認した。
窓際の一番うしろだ…
席に着き、ボーっと外を眺めていると、パタパタと靴の音をさせ女の子が二人やってきた。
「なぁなぁ、あんた高校からの新入生やろ?」
「あ、うん。そうだよ」
「よかったらお友達にならない?」
「いいの…?」
こんなにも早く友達ができると思っていなかったあたしは思わず聞き返してしまった。
「もちろんよ」
「この学校エスカレーター式やから新しい友達ってなかなかできんからめっちゃ嬉しい!あ、ウチ、瀬戸 咲(セト サキ)」
瀬戸さんは
「白峰 瑠璃(シラミネ ルリ)よ。よろしくね」
白峰さんは世界的に有名な音楽一家だ。
「」
「」
「あたし、天音 華恋」
「あ、天音って…あの天音グループ!?」
「う、うん…。そうだよ」
「すっごーい!!」
「ほんと驚いたわ。」
「」