からっぽな街
10
仕事を終えたテツヤと、地元の駅で待ち合わせ、ハンバーグレストランに行った。出見グラスハンバーグセットを食べながら、キャンプリーダーのミーティングの話をした。
「どうだったの?」
「うん。結構、楽しかったよ。若い人が多かった。」
「まじでー。みんな学生かよ。社会人って、俺らくらいかな?」
「いや。そんなことなかったよ。社会人の人も居た。半々くらいだったかな。なんかね、山中さんみたいに、学生の頃からずっと参加し続けてる人とか、多かったもん。」
「そうなんだ。」
「あとね、自分が子どもの頃から参加しているって、人もいた。」
「うわあ。それ、すげーな。」
デミグラスソースのたっぷりとついたハンバーグを一口サイズに切り、口に運ぶ。噛むほどに、肉汁が溢れ出る。付け合せのポテトフライを、口に入れる。ほくほくと、塩味が聞いていて、おいしかった。
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