からっぽな街
テツヤは大学卒業後、学習教材の営業マンとして、生活のために、無理矢理働いた。就職難の中、やっともらえた内定先は、莫大な費用のかかる教材を、電話営業や自宅に直接訪問販売するもので、優しい性格のテツヤの性に合うものではなかった。なんだか、教育という言葉を巧みに利用した、悪徳商法を勧めているような気がして、良心が痛んだのだ。
やりたくもない仕事に、ストレスと疲労を抱え、三ヶ月目には、体調を崩してしまった。
胃に穴を開け、入院するまでになった所で、ようやく仕事を辞めた。
やりたくもない仕事に、ストレスと疲労を抱え、三ヶ月目には、体調を崩してしまった。
胃に穴を開け、入院するまでになった所で、ようやく仕事を辞めた。