からっぽな街
「へーって、お前、それが、当たり前なんだよ、知らなかったの?」
「知りませんよー。だって、山になんて籠もんないもん。」
「あはは。ああ。そうか。まあ、楽しんでおいで。
「はーい。」
「お。お前らと、タラタラじゃべってる場合じゃねえな。休憩終わっちまったじゃねーか。」
「あはは。」
ったく、自分が話し始めただけだろうが。一々ムカつくなあ。
「ほんじゃ、休憩終わりだから、吉川さんも、シュークリーム、食べて帰りなね。」
ども。店長に向けて、軽く頭を下げた。店長は、キッチンに戻っていった。

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