からっぽな街
「あー。もうー。」
「ごめーん。」
「あー。時間無駄にしたー。」
「ああーん。ごめーん。」
「私が、店長嫌いだって言ったでしょー。」
「ごめん。ついー。」
「ついー。じゃ、ないんだってばー。もう、あの人の、顔も見たくないよー。」
「ごめんー。」
「もう、仕方ないよ。ってか、やっぱダメだね、ここで話そうとすると、どうしても邪魔が入るわ。」
「うん。」
眉毛を下げて、ナポリタンを食べるハナ。私の皿は、すっかり空になっているのに、ハナの皿は、まだ、半分以上残っている。
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